Spiderストレージエンジンのバージョン 2.25(beta)とVartical Partitioningのバージョン 0.14(beta)をリリースしました。
Spiderストレージエンジンは、database sharding用のストレージエンジンです。
http://spiderformysql.com/
Vertical Partitioningストレージエンジンは、テーブルのVertical Partitioning用のストレージエンジンです。
http://launchpad.net/vpformysql
今回の主な変更は以下です。
Spider
・テーブルパラメータに「skip_default_condition」「direct_order_limit」を追加しました。
・サーバパラメータに「spider_skip_default_condition」「spider_direct_order_limit」を追加しました。
「direct_order_limit」を利用すると、order byとlimitを持つ特定のSQLの実行が高速化されます。
・UDF「spider_flush_table_mon_cache」を追加しました。
「spider_flush_table_mon_cache」は、運用中の監視サーバの情報変更を反映するための関数です。
・監視サーバ情報にワイルドカードが利用可能になりました。
監視サーバ情報(db_name、table_name、link_id)でも、ユーザのログイン情報のように、ワイルドカードを利用することができるようになり、複数のテーブルで同じ監視サーバ情報を利用できるようになりました。これに伴い、Spiderの管理テーブルが変更となっておりますので、以前のバージョンからこれ以降のバージョンにバージョンアップする場合には、必ず「install_spider.sql」を実行してください。
Vertical Partitioning
今回はbugfixリリースです。
テーブルパーティショニング機能利用時に、全文検索機能を利用できるようになりました。
また、バイナリ、ソースコードにバンドルされているhandlersocketには、以下のパラメータが追加となっています。
・handlersocket_bulk_insert
handlersocketに対して行われるinsertをbulk insertとしてまとめてinsertします。
複数ユーザからのinsertもbulk insertになるという特徴があり、単一行のinsertをマルチスレッドで行うようなアプリケーションのinsertの高速化で威力を発揮します。
0:bulk insertを実施せず、1レコードずつのinsertを行います。
1-:指定された値を超えるレコードが蓄積されると、bulk insertが実施されます。
・handlersocket_bulk_insert_timeout
handlersocket_bulk_insertのレコード数に達しない状態でも、bulk insertを実施する最大待機時間。(秒)
テーブルパーティショニングを利用したSpiderテーブルで、handlersocket_direct_update_modeが機能するようになりました。(handlersocket_unlimited_boundaryにより、limitが無制限となっているupdateとdeleteが対象になります)
それ以外の変更については、ダウンロードドキュメント中の「99_change_logs.txt」をご確認下さい。
金さん、安田さん、Asanoさん、Sumiさん、Parkさんバグレポートありがとうございます。
奥野さん、アドバイスありがとうございます。
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