2013年8月23日

[MariaDB][Spider]SpiderがMariaDBにバンドルされました

SpiderストレージエンジンがMariaDB 10.0.4にバンドルされました。
https://downloads.mariadb.org/mariadb/10.0.4/

以降のMariaDBのバージョンでは、MariaDBをインストールすると
すぐにSpiderが利用可能です。
MariaDBインストール後、Spiderストレージエンジンを利用する場合には、
shareディレクトリ配下の「install_spider.sql」を実行してください。

MariaDB 10.0.4はまだアルファ版なので、利用にはご注意ください。
現在のMariaDBバンドル版Spiderは、MySQL版と比較して以下の点が異なります。

利用できるようになった機能
 batched key access
  joinを高速化するための機能です。
  「join_cache_level=5」以上を設定することで有効になります。
 assisted discovery
  dataノードのテーブル定義を自動的に引き継いでテーブルを作成する機能です。
  例えば、dataノードのテーブルが
CREATE TABLE `t1` (
  `id` bigint NOT NULL,
  `c1` varchar(100) NOT NULL,
  `c2` datetime NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=latin1;
  のような場合に、Spiderノードで以下のようなDDLを実行することで、テーブルを作成することができます。
CREATE TABLE `t1` ENGINE=SPIDER DEFAULT CHARSET=latin1 CONNECTION='database "test", table "t1", server "s1"';
現在利用できない機能
 slave_transaction_retry_errorsを使ったスレーブのリトライ
 handlersocket経由でのSpiderテーブルの利用
 単一テーブルの更新の最適化
 partitionされたSpiderテーブルの
 ・engine condition pushsown
 ・fulltext index search
 ・spacial index search
 ・全件countの最適化
 ・parallel search


また、ご報告が遅くなりましたが、Spider 3.0のリリースのすぐ後に
日本OSS推進フォーラム様より「第8回 日本OSS奨励賞」を頂きました。
http://ossforum.jp/ossaward8th2
みなさまのご支援・ご協力に、厚く御礼申し上げます。